能「絵馬」の後半はエキサイティング。
天照大神、天宇受売命、天手力男命が登場し、岩戸隠れの故事を再現する。
輝くばかりの白絹の装束で舞う天照大神が岩戸の作り物に隠れると、舞台は本当に光を失ったようになる。
宇受売の神楽を覗き見る隙間を手力男が押し開いて、この世に光を取り戻すのだ。
農耕民族の日本。雨は降らなくても、降りすぎても困った。
能「絵馬」は伊勢神宮のお話。
日照りを占う白馬の絵馬と、降雨を占う黒馬の絵馬、どちらを掛けるか尉と姥が争うが、仲良く両方掛けることとなる。
ふたりは実は伊勢の二柱の神だった。
生馬を絵馬に改めた発祥は京都貴船神社だという。
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